僕の可愛い王子様

 

 

「うぁっ・・・あ・・」

足の付け根を強く吸われ、たまらずリョーマは声を漏らした。
もう立っているのも辛いが、それを口に出すのは悔しいので黙っている。
それに、言わずとも膝の震えで手塚には限界が近いことがバレているだろう。

「部長・・」

いつもより下にある手塚の顔には、いつものように冷静な表情が浮かんでいた。

「あんま焦らさないでくださいよ」

「お前次第だな」

手塚は先程から放置していたリョーマの中心をぺろりと舐めあげた。

「あっ!!」

リョーマの背が震えた。堪らず上半身を折り曲げ手塚の頭を抱え込む。

「・・・ぅ、うっ・・あっ・・」

手塚は先走る蜜を掬いとるように舐めあげ、先端をすっぽりと口内に納めると、一際強く吸った。

「あぁっ!あっ・・・!」

がくんとリョーマの身体から力が抜けた。
手塚は崩れおちたリョーマの身体を抱き上げ壁に押し付けると、目を閉じたままのリョーマに口吻ける。

「んぁ・・・」

口中になんとも言えない匂いが広がり、リョーマは思わず眉をしかめたが、手塚の腕がリョーマの右足を掬い上げたことで意識が途切れた。
急に外気に晒されて縮こまった所へ容赦なく手塚の指が入ってくる。

「うっ・・!」

体中がびくりと震えた。
いつのまに塗ったのか手塚の指にはローションか何かがついているようで、ただでさえ冷たい指が更にひやりとリョーマを攻め立てた。

それでも。


「あっあっ・・・あぁ・・!」


すでに慣らされたそこはスムーズに手塚の指を2本3本と受け入れていった。
リョーマ自身もすでに張り詰め、先走る蜜で溢れている。

「入れるぞ、大丈夫か?」

手塚はリョーマのおでこに張り付いている髪を優しく梳きあげた。
リョーマの目がとろりと潤んで手塚を見上げる。

「・・・ぁい」

たぶん『はい』と言おうとして声が出なかったのだろうが。
あまりに可愛かったので、手塚はたまらずに微笑んでキスをした。

「んっ・・・」

それを合図にリョーマの足を抱えなおすと、手塚はゆっくりと挿入した。

「はっ・・う・・・」

「越前、息を吐け」

「はぁ、あっ・・」

ゆっくりと腰を前後させると、手塚の首に回されたリョーマの手に力が入るのが分かった。

「動くぞ」

「・・・あ、あっ・・!」

我慢の限界に来ていた手塚は激しくリョーマを突き上げた。

「うっ、あぁっ!ぶちょ・・・!」

身長差のおかげで立ちでする時はいつも半分リョーマが浮いてしまうのだが、リョーマはつりそうになる左足を必死に踏ん張った。
親指一本でも地に付けておかないと、この部長に全部持っていかれてしまう。
それはとてつもなく悔しいので。

「越前・・・」

はぁ、なんてため息と一緒に名前を呼ばれるとたまらない気持ちになる。

「部長・・部長・・・!」

手塚とリョーマは本能に従い、一心不乱に腰を振った。

 

 

「痛い・・・」

リョーマはなんとなく、しっかりと手塚に聞こえるように言った。
手塚は丁度シャワーを浴びて部室に戻ってきたところだった。

「・・・」

眉間にしわを寄せて歩いてくる手塚をベンチに横になったまま見上げる。
先にシャワーから戻ってしまったので、手塚を迎えるのが照れくさかった。

「・・歩けなさそうか?」

リョーマの頭の横に座ると、そっとリョーマの髪を梳きながら手塚が聞いた。
眼鏡をつけていないのでいつもより印象が丸い。

「わかんない。・・もし歩けなかったらどうすんの」

その手の気持ちよさに目を細めながら言うと、手塚は少しの間宙を見てから答えた。


「責任を取って負ぶって帰るしかないな」


「本気で言ってんすか・・・?」

「オレはいつでも本気だ」

「性質悪いっすよ部長」

「お姫様抱っこの方がいいのか?」

「・・・この際どっちでもいいすけど?」

「ほぉ?いいのか?途中で嫌がっても絶対に降ろさんぞ?」

「望むところっす」

 

リョーマはこのあと、まさかまさかの大逆転を食らうことになる。


「商店街歩くなんて聞いてないすよ!!?」

「歩かないとは一言も言ってない」

「どこのガキの理論だこの年齢詐称が!!」

「・・・電車に乗って少し遠出しようか越前」

「・・・・ごめんなさい」

手塚は滅多に見せない顔で笑うと、人が見ていないのを見計らってそっとリョーマにキスをした。

「それでは王子様、このまままっすぐ帰るとしよう」

「・・よろしい」

 

 

back  (04・7・21)

土岐時雨様のサイトの一周年記念に差し上げました。
「リョ受けのCPが読みたい」とのリクエストだったので、更にそれを発展させて「リョ受けのCPかつエロ」にしてみました。
もちろんシャイな土岐さんの心を読んであげたまでのことです。あは☆
一周年おめでとう!これからも頑張ってね!いつまでも一ファンとして応援させていただきます!!