Be my last
の首に手をかける。
少しずつ力を込める。 の眉間が寄る。 ルッチはそこで一旦止め目を瞑る。 変わって脳内で力を入れ続ける。一気に首をへし折った。 は目覚めることもなくびくりと体を震わせ死んだ。 目を開ける。 「ふむ」 ルッチは納得する。
毎晩のように繰り返す行為を終え、ドアへ向かう。 後ろから衣ずれの音がした。 振り返ると、上半身を起こしたと目が合う。 が囁いた。 「貴方は、また私を殺せなかった」 そんなことはない。 ルッチは思うと同時にの心臓を貫いた。 は想像通りに体を震わせて息絶えた。 素早すぎて手に血すら付いていない、は血だらけになっていくだけだというのに。 「殺せない相手なんて、オレにはいねぇ」 ルッチは少しだけ微笑んで部屋を出た。 はオレが殺せなくなることがわかっていたのだ。 外で待っていたハットリが肩に止まった瞬間、ルッチはわかった。 2008/2/1
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